メジロダコ:
2足歩行を撮影 米カリフォルニア大のチーム
水中を2本足で「歩く」メジロダコ=「サイエンス」提供…動画START





 タコが2本の足で器用に「歩く」様子を、カリフォルニア大バークリー校などのチームが撮影し、25日付の米科学誌「サイエンス」に報告した。2本足歩行は、筋肉が骨を支えている動物だけができると考えられているが、チームは「運動学的にみて歩行と呼んでもいい」と分析している。

 確認できたのは、インドネシアからアジアにかけて分布するメジロダコ(胴長約8センチ)と、西太平洋の「藻タコ」(同6センチ)。タコを研究する大学院生のクリスティーヌ・ハファードさんらは、インドネシアとオーストラリアの海中にカメラを設置し行動を観察した。

 メジロダコは、8本のうち2本の足を規則的に交互に動かし、後ろ向きに移動していた。はうように進む通常の移動よりわずかに速く、残る6本は胴体に巻きつけていた。このタコはサンゴ礁などの砂地に生息し、ココナツの殻を巣にすることから「ココナツタコ」とも呼ばれる。ハファードさんは「海底を転がるココナツの殻に見せかけることで、捕食者にさとられないよう速く移動できる」と推測した。

 藻タコも2本の足で歩きながら、6本を藻のように頭上に広げていた。

 奥谷喬司・東京水産大(現・東京海洋大)名誉教授(軟体動物学)は「環境に合わせて自在に体の色や形を変える擬態の一種だろう。タコは8本の足を、生殖や触角など目的別に使い分けているが、2本の足で歩く様子は見たことがない。非常にユニークだ」と話している。

tanosisoudesune

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